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近所に住む小学生女児(12)が×××させろと私を脅してきます。





 朝、七時三十分。天候は穏やかで朝の日差しがなだらかに降り注いでいたが、そんな朝の気配を楽しむ余裕はなかった。
 宮川彩花(みやかわ あやか)は玄関の扉をおそるおそる開けて、マンションの廊下を左、右、と見渡す。自分の部屋の周辺に、誰か――もとい、あの子が隠れている気配はなかった。
 異常なし。彩花は扉から滑り出て、ほとんど走るように廊下を進む。エレベーターの前に着くとほっと息をついて、自分のブレザーの制服を軽く整えた。学校へ行くにはまだ早い時間帯だが、彼女と鉢合わせることを考えるとそれも仕方のないことだ。
 エレベーターのボタンに指を掛けようとする。
「おーい、あや姉」
 心臓が止まるかと思った。背後から聞こえてきたその声は無邪気であると同時に、不穏な空気を纏わせているようだ。
 振り向くと、にこにことしている女の子が立っていた。肩まで下りた長い髪、二重のぱっちりとした目。そして、Tシャツの上からでもわかる、小学生らしくない存在感の強い二つの膨らみ。同じ性別である彩花から見ても、彼女は完璧なくらい可愛らしかった。
「す、鈴乃(すずの)ちゃん、おはよー……。どうしたの、今日早くない?」
 彩花はひきつった笑みを浮かべながら言う。自分より小さいはず彼女が、今は威圧感を放つほど大きく見える。
「おはよー、あや姉。いやぁ、あや姉の玄関が開く音がしたから出てきちゃった。もう学校行くの? そっちこそ早いよね?」
 やや棒読み気味な口調がなおのこと彩花を萎縮させる。完全にばれていた。音にも気を遣うべきだったのだ。
「……それでさ、あや姉」
「は、はい……?」
 彼女が子供の仮面を脱いで、不敵な笑みを浮かべる。
「今日の夜、あや姉の家行くから。――クンニ、させてね」
「な、何……?」
「もう。初めてじゃないんだからさ、わかるよね。あや姉のアソコ、わたしに舐めさせろって言ってんだけど」
 あどけない顔をしてとんでもないことを口走る。有無を言わせない様子だったが、彩花はかろうじて反論を試みる。
「……いやでも、この前もしたばっかりじゃん。そんな頻繁にするのはさすがに……」
「もう三日も前だよ? わたし、そろそろ待ちきれないなぁ」
 満面の笑みの鈴乃は、とどめの一言を言い放つ。
「口答えしていいの? ママとパパに言っちゃおうかなぁ。あや姉にエッチなことされちゃったよぉって、泣きながら、ね?」
 刀よりも切れ味の鋭い言葉。彩花は一瞬で血の気が引いていくのを感じていた。
「あ、いや、ごめんなさい。それだけは……」
「じゃあ今日の夜、七時くらいに行くから。よろしくね」
 さてと、朝ご飯食べないと、と彼女は再び子供に戻って自分の家へと戻っていく。
「……はぁ」
 彼女の姿が消えてから、彩花は小さくため息をついた。足を踏み出そうとする。
「いたぁっ!」
 そして呼んでいないので閉じられたままのエレベーターの扉に、思い切り額をぶつけた。あまりに痛くて、その場にうずくまってしまう。
 何だか、世界中で一番自分が情けないように思えてくるのだった。


「はぁ……」
 夕焼けの余韻を残しつつ、空も暗くなってきた時刻。六時前に帰宅した帰宅した彩花はそのままシャワーに直行していた。噴き出されるお湯を頭から浴びながら、今日何度目かのため息ついた。部活で結構汗をかいたので、体を綺麗にしておかなければならない。
 スポンジにボディーソープを含ませながら、どうしてこんなことになったのだろう、と思う。だが最終的にはいつも、自業自得、という答えに行き着く。
 鈴乃は彩花の部屋の隣に住んでいる夫婦の一人娘だ。そこの一家は、実家とは離れた高校に通うため不慣れな一人暮らしを始めた彩花のことを何かと気に掛けてくれ、鈴乃とも自然のうちに仲良くなっていた。
 そして少し前から、鈴乃にささやかならぬ劣情を抱いていたのは認めなければならない。彼女は目を疑うほどに可愛らしいし、そして大人への近づきつつある体つきはあまりにも生々しかった。
 そして夏の暑さが本格的になってきた七月のある夜。ついに彩花は過ちを犯してしまった。
『あや姉、ちょっと宿題でわかんないとこあってさ。見てもらってもいい?』
 鈴乃は勉強道具を携えてやってきた。家に上げるのは初めてなのでやや緊張気味に招き入れたのだった。
 背の低いテーブルに隣立って座り、問題の解き方を教えてやる。特に何の問題もなく時間は流れていった。だが彩花は、途中で気づいてしまった。
 鈴乃は寝間着代わりらしく、ジャージのハーフパンツとTシャツという格好だった。服を押し上げているグレープフルーツほどの固まりを意識してはいたが、よく見ると更にその先がぽっつりと小さく浮き出ていた。
 何で気づいちゃった私! と叫び出したくなる。鈴乃はTシャツの下にブラをつけていなかったのだ。
『何さぁ、あや姉。さっきからわたしのおっぱいチラチラ見てぇ。あや姉だって自分のあるくせに』
 しかもタイミングの悪いことに彼女がにやにやしながらそう言ってきた。自分にあるものと、気になっている子にあるものは同じようで全然違う、と訳の分からない講釈を頭の中で並べるくらいには、彩花は慌てていた。
『……触ってみる? あや姉ほどじゃないけど、わたしも結構成長してきてるでしょ』
 彼女が彩花の手を取って、自分の胸に導いてきた。てのひらに返ってくるこの上なく柔らかい感触。かっと頭が熱くなったと思ったら、鈴乃を床に押し倒していた。
『ちょっ、あや姉……?』
『ごめん、ごめんね、鈴乃ちゃん……』
 何の意味もない謝罪を述べてから、唇を奪った。艶やかで動物的ななめらかさをたっぷり味わい、理性は完全に崩壊した。
 されるがままの彼女のTシャツに手を入れ今度は直に揉み下し……と、その後一通り自分が知っていることを彼女にしてしまった。
 全て終えて後悔と自己嫌悪に苛まれている彩花に、突然鈴乃が声を掛けてきた。
『あや姉ってさ、結構ひどい人なんだね……?』
 妖しく笑い掛けてきた彼女に散々このことをばらすと脅され、その結果週に二三回ほど体を弄ばれるような関係になったのだった。
「やっぱり、私が悪いよねこれ……」
 思わず独り言が漏れてしまう。正直彼女は何が楽しくてこんなことを要求してくるのかわからない。それにいつばらされるかわからない恐怖心もあって少し彩花は疲れてきていた。
 大体体の部位を洗い終わった彩花は、スポンジでしっかり泡立ったボディーソープを手にとって馴染ませ、ゆっくりと足の間に持っていく。ここは他より念入りに洗わなければならない。
 まずは薄く茂った性毛に泡を絡ませる。突きだした指を、下へ下へと潜り込ませた。左右の肉の盛り上がりをなぞった後、別の手で裂け目をぐっと開く。
「ん……」
 粘膜を傷つけないように指を動かせば、自然と吐息が溢れ出した。別にそんな意図はなく、ただいつもより丁寧にソコを洗っているだけだ。
「はっ……ん」
 それでも仄かに淫らな気持ちになるのは、やはり自分がこの後のことに期待している、ということなのだろうか。
 だとしたら、まるで救いようがない。そう思って彩花は陰部から手を離し、シャワーのハンドルを捻った。水が出てきて、跳び上がる。


 ドライヤーで髪を乾かして洗面所から出てくると、狙いすましたようなタイミングでインターホンが鳴った。時計を見ればぴったり七時である。玄関に行き、おぼつかない手つきで鍵を開けた。
「やっほう。あや姉、おまたせ」
 澄ました顔で鈴乃が入ってくる。英字がプリントされたTシャツと短めのプリーツスカートという格好で、髪はサイドテールに可愛く纏めていた。そんな彼女の姿に見慣れていても、やはりどきりとしてしまう。
 リビングまで彼女を案内した彩花は、上擦った声で尋ねる。
「……何か飲む?」
「ううん、いいや。さっさとやっちゃおうよ」
 遊ぼうよ、と誘うのとまったく同じニュアンスで彼女は言ってから、速やかに寝室へと向かう。ベッドの前で立ち止まり、くるりと振り返った。
「……じゃあ、あや姉。ここに座って?」
 こちらを射貫く蠱惑的な笑み。ごくりと生唾を呑み込み、彩花は言われたとおりにベッドの縁から足を出して座る。鈴乃は目の前に立ったままだ。
「……ど、どうするの?」
「じゃあ上だけ脱いでもらおうかな」
 はい万歳、と言いながら彼女が彩花のキャミソールをつまむ。するりと頭から引き抜かれれば、素肌のままの乳房が弾みながら姿を現す。
「あや姉って、結構綺麗なおっぱいしてるよね。自分で触りたくとか、ならない?」
「な、なるわけないでしょそんなの……」
「あ、そっか。あや姉はわたしのおっぱいの方が好きなんだっけ」
「ちょっ、何言って……あっ」
 鈴乃の手が、胸の間にひたりと置かれる。
「……すごいドキドキしてる。期待してた?」
 彩花は仄かに熱くなった顔を逸らす。鼓動が先ほどから騒々しいほど打ちつけてきているのは自分でも気づいていた。
「期待なんかしてな……ん」
 言葉の途中で鈴乃が突き立てた指を胸の間からお腹へと滑らせた。こそばゆくて、淫靡な刺激。
「そう? じゃあここはどうかなぁ」
 鈴乃が胸の先、サクランボ色に丸く浮き出た部分に顔を近づけてくる。そして口を窄め、ゆっくり息を吹きかけてきた。
「あ……ううん……」
 ぴくりと背筋が力む。まだ始まったばかりだというのに、早くも体が反応し始めていた。鈴乃もそれに気づいているようだ。
「あれ、まだわたし何もしてないよ? それなのにあや姉のここさ、勃ってきてない?」
 指先で軽くつつかれる。静電気のような感覚が走り、背がのけぞった。
「んあっ……やだ、やめて」
「ん? 何か言った? 聞こえない」
 突然指がぎゅっと強めに乳首を引っ張り上げてきた。思わず悲鳴を上げてしまう。
「きゃっ! 痛い、痛いよ鈴乃ちゃんっ」
「知ってる。わざとだもん」
「ほんとだめっ、千切れちゃう……っ!」
 唇を噛みしめて耐えていたらようやく解放された。かと思えば、間髪入れずに口の中に含まれてしまう。痛みがすぐさま淡い痺れへと変わっていく。
「はぁっ、んんっ」
「そんな声出して。ほんとあや姉はいじめがいがあるよね。ほら、もう固くなってる」
 鈴乃の小さな舌がちろちろと固くしぼられた蕾を撫で回す。唾液を纏ったねめかしい感触が彩花の触覚を支配していく。いつも行われるアメと鞭だった。鈴乃は彩花の体を弄くる回数を重ねるたび、その扱い方を心得てきているようだ。子供は呑み込みが早い。
「じゃあおっぱいは十分堪能したし、次はどうしようかなぁ……?」
 やんわりと下りてきた小振りな手が、彩花の履いているスウェットパンツを掴む。
「……これも、脱いじゃおうか」
 ぱっちりとした大きな瞳が、艶やかにこちらを捉える。彩花は黙って立ち上がり、履いていたものを脱いだ。
 可愛げのない無機質な青いショーツが露わになる。先端の方が沁みになっているのがはっきりとわかった。それをじっと見つめたまま、鈴乃が無言で促してくる。躊躇ってから、仕方なくそれも下ろした。
 つう、とクロッチ部分と股間との間に、銀色の糸が垂れ下がる。彩花は顔を赤らめたが、鈴乃は実に愉快そうにその様子を眺めていた。
「恥ずかしい?」
「そりゃあ、まあね……」
「ふふ、そっか。ほら、座って?」
 再びベッドに座った彩花の前に、鈴乃が膝をついた。そして太ももに両手を置き、ぐっと開いていった。
「うわっ、どうしたのこれ……? 濡れすぎじゃない……?」
 若干息を呑むような声で囁かれる。足を閉じたくても閉じられず、彩花はもじもじと悶えた。
「あっ、ちょっと……!」
 鈴乃の両手がさらけ出された裂け目に置かれ、親指で広げていく。くちゅり、と湿った音が響いた。
「中までぬるぬるだね……。さすがにわたしも引いちゃうなぁ」
 言いつつ間近に顔を近づけてくる。そしてわざとらしく鼻を何度も鳴らした。
「んー……ちょっとまだ、匂うかなぁ」
「えっ、嘘……?」
「なーんて。大丈夫、しっかり洗えてるよ。……まあ、臭くてもあや姉のなら、全然平気だけどね」
「ひゃっ……!」
 唐突に生ぬるいものが触れて、全身が強張る。鈴乃の舌がにゅるりと粘膜を撫でまわした。蛇のように蠢き、溢れだした粘液を舐っていく。
「はんっ、くぅっ……あっ、鈴乃、ちゃっ……!」
「ほらすごい……。ねえ、わかる?」
 乱暴に動いた舌が、ぴちゃ、くちょ、と粘ついた水音を鳴らす。
「子供のわたしにされてこんなにしちゃうなんて、変態だなぁ、あや姉は。恥ずかしくないの?」
「や、だぁ……言わないで……んあぁっ」
 煽るような鈴乃の言葉にさえも、彩花は反応してしまう。じわじわとお腹の奥から粟立った疼きが広がっていく。
「もうシーツまでこぼれてきちゃったよ。そのまま飲めちゃいそう」
 彼女が襞の内側に直接口をつけて、啜り出した。激しい電流が、体を揺さぶる。目眩が強くなり、彩花は早くも絶頂感が這い上がってきていることを悟った。
「だめぇ……! 鈴乃ちゃぁ……っ、もうっ……!」
「もういっちゃうの? 早いなぁ」
 のんびりと言って、鈴乃は淫裂の縫い目、固く膨張した媚芯にかぶりつくと、皮ごと舌でなぶり始めた。
「あぁぁっ! んあっ、それ、強、いぃ……っ!」
 平衡感覚を見失いかけて、鈴乃の頭にしがみつく。その衝撃でふやけ切った包皮が押し上げられ、舌の先が敏感なクリトリスを捉えてしまった。
「あっ、いくっ、いっちゃう鈴乃ちゃっ……!」
 呼吸が止まって、天地が揺らいだ。腰が小刻みに跳ね、強烈すぎる快楽に許しを請うている。目を大きく見開き口も半開きのまま、ただ彩花は余韻に貪られるのに任せるしかなかった。


「は、あぁっ……」
 ようやく息をついて、ベッドの上へと倒れ込む。目をやればいつの間にか鈴乃の姿がなかった。やがて戻ってきた彼女は、両手に二つの細長いハンドタオルを持っていた。
「じゃあ次はこれで縛っちゃうから」
「えっ……まだ、するの……?」
「だってあや姉が早いから、わたしまだまだ物足りないんだもん」
 渋る彩花に、鈴乃はにっこりとお決まりの台詞を言う。
「嫌なら、パパとママに告げ口しちゃおっと」
 それを出されては最早拒否権はなかった。両腕を合わせて持ち上げると、彼女は満足そうに頷いた。
「さすが、あや姉は大人だねぇ」
 ベッドの上に乗ってきた彼女は彩花の腕にハンドタオルを巻き付け始める。しかし上手く行かないのか、何度かやり直していた。
「あれ、何でだろ……んん?」
 そのまま結んでしまえばいいのに、と思わず口に出しかけてやめた。自分から窮地に持ち込んでいくこともないだろう。
 そこで、閃くものがあった。これは窮地などではなく、むしろチャンスなのではないか。
 考えれば考えるほど、気持ちが奮い立っていく。鈴乃にこれまで散々弄ばれてきた鬱憤も一役買っていた。この恨み、晴らさずしておくべきか。
「へっ……?」
 彩花はぐっと力を入れてタオルを解き、目の前の鈴乃をベッドの上に押し倒していた。素早く掴んだ両腕を上へとやり、奪ったタオルできつめに縛ってやる。
「えっ、ちょっと! 何してんの、あや姉」
 鈴乃が困惑した表情でもがく。心臓はばくばくと激しく騒いでいた。きっと自分も彼女とまったく同じ顔をしているのだろう。
「ご、ごめん、鈴乃ちゃん。ごめんね……?」
 謝りながらも、もう一つのタオルで鈴乃の目を覆った。目隠しする直前彼女が怯えているのがわかって心が痛んだが、もう止まることはできなかった。
 あの時と同じで、自分はまたもや過ちを犯そうとしている。
「じゃあスカート、外しちゃうよ……?」
 一応宣言しておいてから、震える手でスカートのジッパーを下ろした。細い腰は軽々と持ち上がり、そこからスカートを外していく。ウサギのプリントがあしらわれた子供用のショーツは、中心からやや下の部分が濃い色に変わっていた。
「……なんだ。あんなこと言って、鈴乃ちゃんもしっかり濡らしちゃってるんだね……?」
 片手でショーツの端を掴んだ。
「やっ……! ダメ、やめてあや姉っ!」
 口ではそういいつつも、彼女はほとんど抵抗はしない。きっと視界を奪われた恐怖なのだろうと納得し、ショーツまでも取り払った。つい先ほどの彩花と同じく、ねっとりとした粘液が何本か糸引いていく。
「私よりすごいよ、ここ……。自分でもわかってるよね?」
「し、知らないっ。わかんないよっ」
 顔を背けてシラを切る鈴乃。悪戯心が湧き、彩花は何も言わないまま彼女の幼い割れ目を指先で軽く引っかいた。
「ひっ……!? んあぁっ……!」
 小柄な体が魚のように跳ね上がる。それでも容赦なく二本の指でその未熟な淫肉を掻き乱し続けた。彼女の足が持ち上がり、くっとベッドのシーツを引っ張る。
「ねえ、これ何、鈴乃ちゃん。嘘ついたらダメだって、ママとパパに教わってるよね」
「んんっ、違っ、ちがぁ……はぁっ、んんっ……」
 与えられる刺激に、鈴乃は体を捩っている。視覚情報がないだけに感覚が鋭敏に働いているのだろう。
 それなら、と彩花は一旦手を止め、彼女の幼肉をくぱぁ、と大きく割った。
「あや姉……? どうし……んあぁっ! やぁっ!」
 短く鈴乃が叫ぶ。晒された薄紅色の果肉に、彩花が口をつけたのだ。少しつんと鼻をつくおしっこの匂いがしたが、構わず彩花は舌を突きだし粘膜を舐った。
「ひゃあっ、あっ、んんっ……!」
 あどけない声が艶っぽくうねり、聴覚を侵していく。舌先に絡まる液体はハチミツのようにとろけていて、甘みがあった。
「こんなにぐちょぐちょにして……。悪い子だね、鈴乃ちゃんは……」
 一度顔を離して小さな淫裂を眺めながら、震える声で慣れない言葉を吐いた。彩花の視線に反応したのか、蜜口がきゅっと窄まって一筋蜜を流した。淫猥な光景に気分が高ぶった彩花は、その場所にそっと人差し指の先をあてがる。
「あっ……! あや姉……」
「鈴乃ちゃん……指、入れるね」
「やぁっ! 待ってまだ……いやぁぁあっ!」
 構わずに指を押し進めた。入り口の狭さに対し割とすんなりと受け入れてくれる。不規則にきゅうきゅうと締め付ける感覚ははっとするほど柔らかく、生温かさに満ちていた。
「鈴乃ちゃん、わかる? どんどん私の指、沈んでいってるよ……」
「はぁっ、あ、あぁっ……」
「自分でも指入れたこと、あるでしょ。子供のくせにもうオナニーなんかしてるの?」
「し、してない、よぉ……」
「嘘つかないでよ。私のアソコ舐めてる時のこと思い出しながら、してるんじゃないの。変態は、鈴乃ちゃんの方だったね」
 くっと優しく中の柔肉を持ち上げると、鈴乃の腰がびくんと浮いた。もっと彩花の愛撫を欲しているかのようだ。それならば、と再び開いた割れ目に顔を近づけた。
「あっ、がぁっ……!」
 薄すぎる肉の花びらを舌先でくすぐると、鈴乃は獣のような喘ぎを漏らす。同時に面白いほど膣壁が指を押さえつけてきて、彩花まで悶えてしまいそうになった。
「あや、姉……っ!」
 段々彼女の呼吸の間隔が縮まってきた。そろそろ限界が近いのだろう。ついさっきやられたことを返すように、米粒ほどのクリトリスを唇に挟み込んだ。コリコリと固い突起を激しめに転がしてやる。
「あんんっ、あや姉、あや、ねえぇっ……!」
 指が噛みちぎられるかと思うほど強く締め付けられた。鈴乃は背を弓なりにしならせて激しく痙攣し、それが終わってもぐったりと寝転がりながら深い余韻に浸っていた。
「……はぁ」
 ようやく解放された指を引き抜いてから、彩花もその場に腰を落ち着けた。二つの荒い息が折り重なって部屋の中に聞こえている。一通り昂奮が冷めてくると、やはり重苦しいほどの後悔が襲ってきた。
 また、やってしまった、と頭を抱える。最初に彼女にしてしまった時と、ほとんど同じ流れだった。小学生相手に自分は何てことをしているんだ、と羞恥も湧き上がってくる。
 でも、これで鈴乃ちゃんも少しは懲りてくれるかも。そう思い、心が微かに軽くなり始めた頃だった。
「……あや姉。これ、外して」
「は、はい……!」
 肩で息をしていた鈴乃が、冷静な声で言ってきた。思わず真面目な返事をしてしまい、そのまま彼女を拘束していたバスタオルを二つとも解いた。
「んー、やれやれ。すっごく気持ちよかったぁ。やっぱりあや姉、上手だねぇ」
 大きく伸びをする彼女は、スポーツをした後のような爽やかさまで滲ませている。不思議に思う彩花に、彼女は子供特有の無邪気な笑顔を向けてくる。
「それで、どうだった?」
「は? どうって……?」
「いや、わたしばっかりしてるのもよくないからさ。たまにはあや姉もしたいかなぁって思って。色々考えたんだよ? ほら、あや姉って一度スイッチ入るとすごいのに、普段はヘタレだからさぁ」
 彼女の言葉にはっとなって、がっくり肩が落ちた。つまりあからさまな煽り言葉も、縛るときに手間取っていたのも、全部彼女の計算のうちだったということだ。
「じゃあわたし、そろそろ帰らないと」
 彩花が呆然としているうちに鈴乃はさっさと服を身に付け終えていた。軽い足取りで、部屋を出ていこうとする。その前に振り返ってこちらを見た。
「じゃあ、あや姉。またね?」
 満面の笑みと、意味深な台詞を残して、彼女は帰っていった。
「……かなわないなぁ」
 一人呟きながら倒れ込んだ彩花はベッドの縁に頭をぶつけ、ごろごろとのた打ち回った。



近所に引っ越してきた高校生女子(16)に×××したくて困っています。

 鈴乃が隣に住んでいたお姉さんにいたずらされたのは、一年ほど前のことだった。
 彼女は一人暮らしで、昼間は働きに出ている普通のOLだったようである。特別交流があったわけではないが、ある日マンションの廊下で会ったときに彼女の方から声を掛けてきた。
『ねえ、鈴乃ちゃん。よかったらちょっとうちでお話でもしない?』
 鈴乃の名前を知っているようだった。今思えばその時点でおかしいと気づくべきだったが、傍から見ても綺麗な彼女にちょっとだけ憧れていた鈴乃は快く二つ返事をした。
 だが彼女の部屋でまったりと過ごしている途中、不意に会話の流れが変な方向へと変わっていった。
『ねえ、鈴乃ちゃんは大人のキスってしたことある?』
 大人のキス? と質問の意図がわからず鈴乃は首を傾げる。彼女は頷いた。
『そう。鈴乃ちゃんが知りたいなら教えてあげるけど、どう?』
 言いながら座っている鈴乃との距離を縮めてくる。妖艶に光る彼女の瞳にのぞき込まれて、戸惑いながらも鈴乃は頷いた。心臓が不穏な音で胸を内側から叩いていた。
『そっか。じゃあ、教えてあげる。……キスも、それ以外のことも、ね?』
 その日、鈴乃は初めて口の中に舌を入れるキスの存在を知った。
 それからたびたび彼女の家に通うようになって、少しずつ色々なことを教えられた。手で優しく触れられ、舌で滑らかに愛され、言葉で内なる熱を引き出された。
 気持ちよすぎて、気が狂うかと思った。鈴乃の幼い体は、彼女の手によって徐々に開花させられていったのだ。
 しかし突然何の前触れもなく、隣の部屋は空になった。マンションの管理人に尋ねると、どうやら半年前から引っ越しが決まっていたらしい。ちょうど、彼女が鈴乃に声をかけてきた頃だった。
 甘美な味を覚えさせられてしまった鈴乃は、毎晩のように両親が寝静まってから火照った自分の体を慰めた。膨らんできた胸を荒々しく揉みしだき、じゅくじゅくと疼く淫裂に小さな指を呑み込ませた。そこまでしても、満足感は得られなかった。
『あ、今日から隣に越してきました。宮川って言います。よ、よろしくお願いします』
 半年くらい経って、空室だった隣に誰かがやってきた。それが、彩花だった。
 彼女はまだあどけなく、年もあまり自分と変わらなそうだった。両親の話を聞くと、まだ高校生らしい。通っている学校が実家から遠いため、このマンションで一人暮らしを始めたそうだ。両親が何かと彼女を気にかけているので、鈴乃とも自然と仲良くなっていった。
 彩花は少々ドジな気質があるらしく、しょっちゅうどこかにぶつかったり、学校に行く際は勉強道具どころか鞄丸ごと忘れることもあったりした。
 そんな失敗をするたびに照れ隠しにはにかむ顔が、鈴乃の淫らな感情を刺激した。
 ――あや姉、ちょっといじめがいがありそう……。
 そう思ってしまったら止まらなくなった。オナニーをする際には、彼女を辱めながらその体に触れる想像をするようになった。
「はぁっ……あや姉……」
 パジャマの前をはだけさせて、固くなった胸の突起を指でこねる。ズボンの中に手を入れれば、すでにそこは生温い液体で洪水になっていた。
 彩花はどんな体をしているんだろう、と思う。朝見かけるブレザーの制服の下には、きっと丸みを帯びていて柔らかい肉体が隠されているに違いない。そしてお腹の下にはうっすらと茂りがあって、足の間をのぞき込めば……。
「舐めたいよ……あや姉の、おまんこ……っ」
 目を閉じて舌を突き出し、想像で作り出した彩花の媚唇を舐った。そこは自分と同じくどろどろに溶けだしていて、舌先で掬い上げた蜜のとろみも、その不思議な味覚までもわかるようだ。
「あや姉……っ、好きだよ……好きぃ……っ!」
 胸を揉む手を乱暴にして、中に入れた指を折り曲げる。そして親指で、ぷっくりと膨らんだ淫核を押しつぶした。
「いっちゃう……っ、あや姉、いくぅっ……!」
 暗闇の中で、鈴乃は腰を突き上げて大きく震え続けた。
 荒く息を吐きながら汚れた右手を見つめる。指先で糸を引く粘液をそっと舐めてみた。これが彩花のものだったらどんなにいいか、と思う。
 ――今度、あや姉にちょっとカマかけてみようかな……。
 自分を見つめる彼女の瞳に、どことなく劣情が混じっているのは少し前からわかっていた。
 わざとブラをつけないで、宿題を教えてほしいと彼女の部屋に行く。そしてちょっと挑戦的に煽ってみるのだ。彼女がその気になってくれた、その時は――。
「ふふ、楽しみだなぁ……」
 一人呟いて、鈴乃は小さく笑みを浮かべるのだった。



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